最初期の作品 リートとアリア

Last-modified: Fri, 23 Jul 2010 10:18:31 JST (2771d)

 この項には、リート「An die Freude K47e」と3曲のアリアが含まれる。

リート 「An die Freude 歓喜に寄す」K47e

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 この「最初期の作品」の項に含まれる唯一のリート(Lied)であり、同時に、声楽曲全体を通してこの項の最後の作品に当たる。恐らく1768年の秋、ヴィーン滞在中に作曲された、ヘ長調2/4拍子40小節の、ピアノ付きの小品である。「An die Freude」とはいっても、ベートーヴェンの「第九」と関係があるわけではない。しかし、12才の少年の作品とは信じられないほど、すっきりとした表情の歌曲である。

演奏会用アリア <K19c、K23、K33i>

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 K19cと次のK23とは、どちらも有名な劇作家ピエートロ・メタスタージョの台本による作品である。「行け、怒りにかられて K19c」は、1765年にロンドンで作曲された、アレグロ・ハ長調・4/4拍子の、テノールの為の作品で、「エツィオ」というオペラ台本から採られている。

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 「貞節を守って下さい K23」が作曲されたのはオランダのハーグで、1765年10月の第1稿と翌年の始めの第2稿とがある。アンダンテ・グラツィオーソで、イ長調・2/4拍子の、ソプラノの為の作品であり、オペラ「アルタセルセ」の台本から採られている。

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 K33iは先の2曲の『アリア』とは違って、『リチェンツァ』と呼ばれる種類の楽曲であるが、作詞者は不明である。『リチェンツァ』というのは、領主などの(大司教領であったザルツブルクでは大司教がこれに当たる)人格や事蹟を讃えて歌われるレチタティーヴォやアリアあるいは合唱による作品で、この曲にも、ザルツブルクを貫流するザルツァハ河が歌い込まれており、また、当時の大司教ジーギスムントの名が繰り返し出て来る。作曲されたのはザルツブルクで、1766年12月21日、アレグロ・ニ長調・4/4/拍子で、テノールの為の作品である。


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