人前で化粧する女は淫売である

Last-modified: Wed, 21 Jul 2010 06:02:02 JST (3013d)

 いきなりかなり物騒な見出しだが、これは私が発想した言葉ではない。玉川時代の10年間、塾食堂での話などで繰り返し聞かされて来た、通称『玉川のオヤジ』、恩師小原國芳先生の言葉なのである。

 同じことを何度も聞かされていると条件反射のようにだんだんそう思えてくるもので、私は今でも、人前で化粧する女は淫売なのだと思っている。「淫売」よりも「売春婦」の方が分かりやすいか。もっと昔には、この類いの女の呼称として「夜鷹」という言葉も使われていたようだ。

 この頃は人前で化粧する女がやたらに増えた。バスの中で、路面電車や列車の中で、まるでカッコ良いことでもしているように、羞恥心などそっちのけで化けることに専心している女をよく見掛ける。つい先日乗った両備バスの中では、近廻りの席だけで3人もの女どもがやっていた。ここまでくると「赤信号、みんなで渡れば恐くない」といった心境なのかもしれない。

 それぞれがバックを開けて様々な化粧品を取り出しているのだから、それらの混ざり合った臭気は相当に強烈だ。決して爽やかな匂いではなく不潔な臭いなのだが、その女どもは、混濁した臭気をバスの中にまき散らして人様に迷惑をかけていることに、全く気付かないらしいのである。あるいは、匂いと臭いの区別もつかない愚鈍な神経の奴らなのだろうか。

 時代も変わったことだし、化粧したい奴は何処ででもすれば良いではないかという考えの人もいるだろう。しかし私はイヤだ。そんな恥ずかしいことは止めろとその女の目の前で言って殴られるのは馬鹿馬鹿しいから黙っているだけで、人前で化粧している奴らの横顔を盗み見ながら腹の底ではいろいろ思っている。「親の顔が見たいな」とか、「止めとけよ、いくら塗ったくったって元が元なんだからさ」とかいろいろ思っている。そんなことは思うなと言われても、思うのは私の勝手だから思っている。

 人前で化粧する女がすべて淫売だとまでは言わないとしても、相当にイカレた奴、羞恥心の欠如した女だと思っている。そんな考えは間違っていると誰が言おうと、そう感じている年寄りがいるのは事実なのであって、私はこの考えを変えるつもりは毛頭ない。