「ワルキューレ」-6.24

Last-modified: Wed, 21 Jul 2010 05:45:10 JST (2865d)

 17時から、シュターツオーパーで、「ワルキューレ」を観た。ドミンゴが出るという触れ込みに釣られて4時間並んで買った券だが、結局ドミンゴは喉の具合が悪いからとかで出演しなかった。しかし、いわば代役の Paul Elming というジークムント役のテナーが凄い声の持ち主で、別にドミンゴのような大スターでなくとも、素晴らしい歌い手は他にもいるのだなと感じた。主役級の6人はどれも凄い声量の持ち主で、いわゆるヴァグナー歌手たちだ。オーケストラも素晴らしい。5時から始まって10時まで、2回の休憩はあったが、4時間あまりをヴァグナーの音楽に陶酔した。音楽の演奏に関してはまさに最高だろう。

 装置は思いのほかまずい。先日の「ジークフリート」でも感じたことだが、世界に冠たるヴィーン国立歌劇場にしては、いかにも安く上げたものだと思える。演出もどうかなと感じる。もしかしたらドミンゴは、この辺りが原因で逃げ出したのではないかとさえ勘ぐってしまう。楽劇の創始者ヴァグナーとしても、総合芸術の立場からは、今日の上演にはかなり不満を感じているのではないだろうか。

 帰り道、しばらくシュターツオーパーの夜景を眺めながら、ここで見たものの中で何が一番良かったかと、記憶を辿ってみた。やはり、「フィガロの結婚」だろうか。ポネルの装置や照明も含めて、何もかも申し分なかったと思う。